ほしのなまえを

呼ぶように

やさしい声で

呼ぶように


ていねいに

ひとつずつ

説明しよう


僕がどれだけ

きみのこと

くわしいかって


僕がどれだけ

きみのこと

あいしてるかって

やわらかな

シーツの上を


すべる君の

足にみとれた


もっとずっと

泳いでいたかったね


遭難するくらいの

高さまで

日が落ちても

またたく星に

気づいたら

さっきのことは

なしにして


きみの言ってた

おかしな話

ちょっと無理して

信じてみようか


またたく星に

気づいたら

そんなふうにも

思えるくらい


きみの瞳に

よく似たかたち

いつか見たより

すこし遠くに

コール・タールの

水面に

そっとしずめた

糸だった


きみをなくして

感情は

風のない日の

うみのそこ