君がうつむいていたら

あの星をひとつ捕まえて

君の髪に飾ろう


君が暗いままなら

三日月の端を折ってきて

二人の部屋の明かりにしよう


空がめちゃくちゃに怒って

真っ赤になって追いかけてきたら

僕らもまた

空になって逃げよう


そうしてみんな

ひとつに溶けてしまえばいい

こんな星もない

空の下で


僕らはよく

出会ったね

君のことを

考えているときは

強くいられるから


見えない君の手が

強くやさしく

捕まえていてくれるから


波が僕を

さらいに来ても